業務用エアコンの設置工事時間をタイプ別に紹介|長くなりやすい理由
業務用エアコンの設置工事は、家庭用エアコンよりも工程が多く、思ったより時間がかかることがあります。
新規設置か入れ替えか、どのタイプを選ぶか、設置台数が何台かによっても所要時間は変わるため、事前に目安を知っておくことが大切です。
そこで本記事では、天井吊型・天井カセット型・ビルトイン型・壁掛け型・床置型など、設置工事時間の目安をタイプ別に解説します。
併せて、工事が長くなりやすい理由や、スムーズに進めるための注意点も分かりやすくご紹介します。
工事日を決める前に全体像をつかみ、営業や業務への影響をできるだけ抑えましょう。
目次
【タイプ別】業務用エアコンの設置工事時間
業務用エアコンの設置工事時間は、新規設置か入れ替えや現場の規模など、さまざまな要因で異なります。
また、エアコンのタイプによっても変わるため、それぞれの設置時間の目安を押さえておきましょう。
天井吊型
天井吊型の設置工事時間は、一般的に3〜4時間程度が目安です。
壁掛け型より本体が大きく、吊り込みや固定の作業が必要となる分、工事時間はやや長めになりやすい傾向にあります。
さらに、新規設置では冷媒配管やドレン配管、配線の施工も加わるため、余裕をもって時間を見込んでおきましょう。
特に、営業中の店舗や執務中のオフィスでは、作業スペースの確保や家具の移動が必要になる場合もあり、当日の段取りまで含めて確認しておくと進行がスムーズです。
天井カセット型
天井カセット型の設置工事時間は、4〜5時間程度が目安です。
天井内での据え付けや開口まわりの確認化粧パネルの取り付けなどが必要となるため、工事時間はやや長めになりやすい傾向にあります。
また、新規設置では配管や配線の施工も加わることから、既存設備の入れ替えより時間が必要です。
さらに、天井裏のスペースが限られている場合や、搬入経路に余裕がない現場では、作業の段取りに時間がかかるケースもあります。
ビルトイン型
ビルトイン型の設置工事時間は、6〜8時間程度が目安です。
内部配管や組み込み作業が必要となる分、壁掛け型や床置型より時間がかかりやすく、現場条件によってはさらに余裕を見ておくとよいでしょう。
特に、新規設置では配管や配線の施工も加わることから、既存機の入れ替えより長引きやすい傾向にあります。
天井内のスペースや配管ルート、点検口の位置などで段取りが変わりやすいため、工事日を決める前に現地調査で施工条件を細かく確認しておくことが不可欠です。
壁掛け型
壁掛け型の設置工事時間は、2〜3時間程度が目安です。
業務用エアコンの中では比較的シンプルな構造で、天井内に本体を納める作業がないため、天井カセット型やビルトイン型より短時間で進みやすい傾向にあります。
小規模な事務所やバックヤードなど、設置スペースが限られた場所でも導入しやすい点が特徴です。
ただし、家庭用エアコンと同じ感覚で考えないほうがよいでしょう。
業務用エアコンは能力が大きく、配管や配線、電源条件の確認も必要となるため、現場によっては想定より時間がかかることがあります。
床置型
床置型の設置工事時間は、3〜4時間程度が目安です。
室内機を床に近い位置へ設置するため、天井内の開口や吊り込み作業が不要なケースも多く、天井カセット型やビルトイン型より工程を読みやすい傾向にあります。
一方、配管ルートやドレン排水の取り回しによっては作業量が増え、想定より時間がかかるケースもあります。
入れ替え工事では、既存機の撤去と搬出も必要となるため、搬出入の動線を事前に確認しておきましょう。
業務用エアコンの設置工事時間が長くなりやすい理由

業務用エアコンの工事は、本体の取り付けだけでなく、配管から配線、試験、既存機の撤去まで含め、設置工事時間を見込んでおく必要があります。
それでは、以下で詳しく見ていきましょう。
家庭用エアコンと比べて難易度が高い
業務用エアコンは、家庭用に比べて規模が大きくパワーも強力なため、設置にはより高度な技術が必要です。
天井カセット型やビルトイン型など、それぞれの形状に合わせた複雑な作業が発生します。
室外機は重いもので200kg近い重量があり、搬入にクレーンなどの重機を使用する場合がある点も、工事時間が長くなる理由の一つです。
また、本体の設置だけでなく、専用の電源工事・複雑な配管工事・冷媒チャージなど、専門知識を要するさまざまな工程も含まれます。
既存設備を撤去するなら冷媒ガスを回収する必要がある
業務用エアコンの取り替え時には、冷媒ガスを適切に回収しなければなりません。
冷媒ガスは「フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律」に基づき、都道府県の登録を受けた事業者による回収が義務づけられています。
有資格者が専用の器具を用いて慎重に作業をする必要があり、この工程が全体の工事時間を長くする一因です。
入れ替え工事を予定しているならば、撤去の有無だけでなく、冷媒回収まで含めて時間を見込んでおきましょう。
気密試験が必要となる
業務用エアコンの工事では、配管をつないだあとに気密試験をする必要があります。
気密試験とは、冷媒が通る配管や接続部に漏れがないかを確認する作業で、設置後の不具合を防ぐ上で欠かせません。
配管内に窒素ガスを入れて一定の圧力をかけ、その状態を保ちながら漏れの有無を確認します。
接続部が多い現場や配管ルートが長い現場では、確認により慎重さが求められることから、工事時間も長くなりやすいのです。
真空乾燥が必要となる
業務用エアコンの工事では、配管内部の空気や水分を取り除くために、真空乾燥の工程も欠かせません。
配管をつないですぐに運転を始めるのではなく、真空ポンプで内部を減圧し、余分な湿気をしっかりと抜く必要があります。
作業には一定の時間が必要となり、設置工事時間が長くなる理由の一つです。
配管の中に水分が残ると、運転中に凍結や不具合につながる恐れがあり、能力低下や故障の原因にもなります。
気密試験と同じく、真空乾燥も仕上がりの品質を左右する重要な工程です。
業務用エアコンの工事時間を考えるときは、本体の取り付け作業だけでなく、こうした内部処理の時間も見込んでおきましょう。
設置台数が多いとより時間がかかる
設置台数が増えると、当然ながら工事全体の時間も長くなります。
室内機と室外機の搬入から本体の据え付け、配管や配線の接続、試運転まで、1台ごとに必要な作業が積み重なるとより時間がかかるのです。
台数が多い現場では、単純に作業量が増えるだけではありません。
搬出入の順番や作業スペースの確保、電源や配管ルートの取り回しまで含めて、段取りが複雑になりやすい傾向にあります。
営業や業務への影響を抑えたい場合は、予備日まで含めて余裕をもったスケジュールを組んでおくと安心です。
業務用エアコンの設置工事時間に関する注意点

業務用エアコンの工事時間は、当日の作業時間だけでなく、事前準備や工事を依頼する時期によっても影響されます。
営業活動に支障をきたさないためにも、設置工事時間に関するポイントを押さえておきましょう。
時間に余裕がある日に工事する
業務用エアコンの工事は、予定どおりに進むとは限りません。
機器の搬入や据え付けだけでなく、配管や配線の接続、試運転まで含めると、現場の状況によっては想定より時間が延びるケースがあるのです。
オフィスや店舗では、工事の遅れがそのまま営業への影響につながります。
入れ替え工事では既存設備の撤去や搬出も加わるため、当日の営業や業務に影響しない余裕のある日程を組みましょう。
設置台数が多い、高所作業がある、重い機器の搬入が必要といった現場では、半日で終わらず数日にまたがる可能性もあります。
業務への影響を抑えたいならば、定休日や来客の少ない日を選ぶことも有効です。
可能ならば繁忙期を避ける
業務用エアコンの工事は、なるべく繁忙期を避けて計画するほうが進めやすくなります。 気温が高くなる時期は、本体の注文や入れ替え依頼が集中しやすく、工事日程を押さえにくくなります。
故障による緊急対応ならば時期を選べませんが、更新や新規導入を前もって検討できる場合は、混み合う時期を避けたほうがよいでしょう。
繁忙期は工事業者の予定だけでなく、必要な部材の手配にも時間がかかるケースがあります。
営業や業務への影響を抑えたいならば、繁忙期を避けて現地調査や見積りを進め、早めに工事枠を確保しておくと安心です。
時間短縮には信頼できる業者の現地調査と見積りが欠かせない
工事時間をできるだけ短縮するためには、事前の現地調査と見積りが欠かせません。
業務用エアコンは、室内機と室外機の設置位置だけでなく、配管ルートや配線経路、電源の条件によっても作業内容が変わります。
工事当日に搬入経路の狭さや配管の取り回しに問題が見つかると、その場で段取りを変える必要が生じ、予定より時間がかかってしまうため注意しましょう。
例えば、事前に確認しておきたい項目は次のとおりです。
- 室内機と室外機の設置位置
- 配管と配線の通し方
- 電源の容量や取り出し位置
- 搬入出の動線と作業スペース
上記のような条件を踏まえて、現地調査を丁寧に行った上で見積りをする、信頼できる業者に依頼しましょう。
業務用エアコンの設置工事時間をタイプ別に紹介|長くなりやすい理由 まとめ
業務用エアコンの設置工事時間は、機種のタイプだけで決まるものではありません。
新規設置か入れ替えか、既存設備の撤去があるか、さらには設置台数が多いかどうかでも、工期は大きく変わります。
特に業務用エアコンは、家庭用よりも施工内容が複雑で、複数台の工事では数日に及ぶこともある点に留意しておきましょう。
工事を円滑に進めるには、営業への影響が少ない日に余裕を持って予定を組み、繁忙期をできるだけ避けることが欠かせません。
その上で、現地調査と見積りを丁寧に行う信頼できる業者へ早めに相談すれば、業務への影響を最低限に抑えることが可能です。
業務用エアコンの販売・取り付け実績が豊富な当店では、無料見積りをしております。
新規設置・入れ替えを検討されておりましたら、ぜひ一度ご相談ください。
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