床置きエアコンの特徴|オフィスや店舗なら業務用がおすすめ
オフィスや店舗への床置きエアコンの導入を検討している中で「家庭用でも対応できるのでは?」と考えている方もいるかもしれません。
結論から述べると、20畳以上の広い空間には業務用のパワーと耐久性が必須です。
導入してから後悔しないためにも、業務用と家庭用の違いや、選ぶ際のポイントを押さえておく必要があります。
そこで本記事では、床置きエアコンの特徴や、失敗しない選び方などを詳しく解説します。
業務用と家庭用で迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
床置きエアコンの特徴
床置きエアコンには、送風の向きや足元の空調効率、メンテナンスのしやすさなどに特徴があります。
一方、設置場所の確保やホコリ対策が必要となるため、長所と注意点の両方を把握して選ぶことが大切です。
まずは、床置きエアコンの特徴を解説していきます。
一定の場所に送風したい場合に適している
床置きエアコンは、特定の場所の空調を整えたい場合に適しています。
送風方向が前方に集中する構造で、空気を広く拡散する天井カセット形とは異なり、狙ったエリアを効率よく冷暖房できるためです。
例えば、レジ周辺や受付カウンター、作業スペースなど、人が長時間とどまる場所を重点的に空調したい場合に向いています。
また、店舗の客席の一部や待合スペースなど、空調したいエリアが明確な場合にも適しています。
広い空間でも重点的に冷暖房を行えるため、無駄なエネルギー消費を抑えながら、快適な環境を維持できるのがメリットです。
したがって、空間全体を均一に空調するよりも、特定の場所に冷暖房を集中させたい店舗やオフィスでは、床置きエアコンが有力な選択肢となります。
メンテナンスしやすい
床置きエアコンは、メンテナンスがしやすい点も魅力です。
天井カセット形の場合、フィルター清掃や内部点検の際に脚立を使います。
一方、床置きエアコンであれば手の届く位置に室内機があるため、日常的に清掃をしやすい点がメリットです。
特に、飲食店や人の出入りが多い店舗では、ホコリや油分でフィルターが汚れやすくなります。
定期的に清掃をすることにより、空調効率の低下を防ぎやすく、結果として電気代の増加や機器への負担を抑えることが可能です。
天井カセット形と干渉しない
床置きエアコンは、天井カセット形の業務用エアコンと干渉しにくい点も特徴です。
天井のスペースを使用しないため、既存の空調設備や照明、ダクトなどと配置が重なりません。
店舗やオフィスでは、天井に照明設備やスピーカー、換気設備などが設置されている場合が多く、天井カセット形を追加設置できないケースがあります。
そのような環境でも、床置きエアコンであれば、壁際や空きスペースに設置可能です。
また、既存の天井カセット形エアコンでは冷暖房が届きにくい場所へ、補助的に設置する場合にも適しています。
例えば、店舗の入口付近やガラス面の近くなど、温度差が生じやすい場所の空調を補う用途にもおすすめです。
床付近の冷暖房効率に優れている
床置きエアコンは、床付近の冷暖房効率に優れています。
室内機が床に近い位置に設置されるため、人が実際に過ごす高さに直接空気を送れるためです。
一般的に、冷たい空気は下層に、暖かい空気は上層にたまる性質があります。
そのため、天井から送風するエアコンでは、暖房時に温かい空気が天井付近にたまりやすく、足元が暖まりにくいのが難点です。
一方、床置きエアコンは床付近から暖かい空気を送り出すため、足元から空間を効率よく暖められます。
また、冷房時にも人が活動する高さに直接冷気を届けやすいのがメリットです。
特に、ガラス面が多い店舗や広いフロアでは、足元の温度差が生じやすいため、床面に効率的に風を送れる床置きエアコンが活躍します。
設置費用を抑えられる
床置きエアコンでは、設置費用を抑えやすいのがメリットの一つです。
天井カセット形を導入する場合は、天井の開口や補強、配管や配線の取り回しなど、工事が大がかりになります。
建物の構造によっては工事の難易度が上がり、その分の費用もかさみやすいです。
一方、床置きエアコンは床面や壁際に設置するため、天井内部の工事は基本的に必要ありません。
特に、既存の店舗や事務所で改装範囲を広げたくない場合は、床置き形のほうが適しています。
床置きエアコンは、内装への影響をできるだけ抑えながら、空調設備を入れ替えたい場合に有効な選択肢です。
設置スペースを確保する必要がある
床置きエアコンは床面に室内機を設置するため、設置スペースを確保する必要があります。
天井カセット形のように天井内部に収まるタイプとは異なり、室内の一部をエアコンの設置場所として使用しなければなりません。
店舗やオフィスでは、壁際や柱の近くなどに設置するケースが一般的です。
ただし、通路や作業スペースの近くに設置すると、動線の邪魔になる可能性があります。
レイアウトを十分に検討せずに設置することで、家具の配置や動線に影響することもあるため注意が必要です。
また、送風口の前に棚や什器などがあると、冷暖房の風が遮られてしまい、空調効率が低下するケースがあります。
設置する際は、前方に十分な空間を確保し、空気の流れを妨げない配置を意識することが重要です。
ホコリがたまりやすい
床置きエアコンは床に近い位置にあるため、ホコリやゴミが集まりやすい点に注意が必要です。
フィルターが詰まると、空気の流れが悪くなり、冷暖房効率の低下や電気代の増加につながる可能性があります。
そのため、定期的にフィルター清掃をすることが重要です。
特に、飲食店や人の出入りが多い施設では、小まめに清掃するようにしましょう。
床置きエアコンはメンテナンスがしやすい構造ではあるものの、性能を保つために、定期的な清掃を前提に運用することが大切です。
床置きエアコンは業務用と家庭用で何が違う?

ここでは、業務用と家庭用の床置きエアコンの違いについて、能力・配管の長さ・電気契約の観点から解説していきます。
能力
業務用エアコンと家庭用エアコンでは、冷暖房能力に大きな差があります。
業務用エアコンは、店舗やオフィスといった広い空間を安定して空調できるように設計されており、高い冷暖房能力を備えています。
一方、家庭用エアコンは、一般住宅の居室で使うことが前提です。 例えば、飲食店・美容室・事務所では、人の出入りに加えて照明や機器の熱も室温に影響するため、家庭用では冷暖房が追いつかない可能性があります。
特に、20畳以上の空間や、来客が多いオフィス・店舗では、業務用が断然おすすめです。
広さだけで判断するのではなく、熱の発生量や人の出入りも踏まえて選びましょう。
冷媒配管の長さの限界
業務用エアコンと家庭用エアコンでは、冷媒配管の長さに大きな違いがあります。
業務用は広い建物への設置を想定し、室内機と室外機が離れた場所に対応できる設計となっています。
一方、家庭用エアコンの配管は比較的短いのが特徴です。
室外機をベランダやすぐ外側の壁面など、室内機の近くに設置するのが一般的であり、建物の構造によっては設置場所が制限されてしまいます。
店舗やオフィスでは、騒音対策や景観への配慮から室外機と大きく離して設置するケースも少なくありません。
室外機の設置場所に制約がある店舗やテナントでは、業務用エアコンのほうが柔軟に対応できます。
電源・電圧・契約内容
業務用エアコンと家庭用エアコンでは、使用する電源や電気契約の種類が異なります。
家庭用エアコンは、一般住宅で使われる単相100Vまたは200Vの電源を使用する機種が中心です。
契約も家庭向けの「電灯契約」で運用され、一般家庭の電気設備で使用できます。
一方、業務用エアコンは三相200Vの電源を使う機種が多く、事業所向けの「動力契約」が一般的です。
また、事業所の規模によっては「高圧契約」となる場合もあり、電気料金の仕組みも家庭用とは異なります。
これらのことから、導入時には電源設備や契約内容を確認し、建物の電気容量に合った機種を選ぶことが重要です。
床置きエアコンの失敗しない選び方
ここでは、床置きエアコンの選び方を解説していきます。
失敗を防ぐためにも、ポイントをしっかりと押さえておきましょう。
現場の空間に合わせて選ぶ
床置きエアコンは、設置する空間や用途に合わせて選ぶことが重要です。
例えば、一般住宅のリビングといった比較的コンパクトな空間であれば、家庭用エアコンでも十分に対応できます。
一方、店舗や事務所のように20畳以上の広さがある空間では、出力の小さい家庭用では対応できません。
特に、天井が高い店舗や広いフロアでは、空間全体を冷暖房するには業務用のパワフルな能力が必要です。
床置きエアコンを選ぶ際は、単純に面積だけで判断せず、空間の規模を踏まえて適切に判断しましょう。
オフィスや店舗なら業務用を選ぶ
オフィスや店舗の広さによっては「家庭用エアコンで対応できるのでは?」と考える方もいるでしょう。
ただし、空間内で発生する熱量による「空調負荷」を考慮して選ぶことが重要です。
例えば、以下のような環境では、それぞれで空調負荷が異なります。
- 頻繁に人が出入りする店舗
- 熱を持つOA機器が常時稼働しているオフィス
- 厨房で火を使用している飲食店
単純に面積から家庭用エアコンで対応できると考えても、空調負荷に負けずに室温をキープできる性能やパワーを備えた業務用エアコンが適しています。
また、業務用エアコンは、長時間の稼働を前提に設計されているのが特徴です。
家庭用エアコンよりも部品の耐久性や堅牢性が高く、特に温度変化や粉じんの多い過酷な現場で長期間安定した性能を発揮します。
丈夫で長持ちするほど、コスト軽減にもつながるため、オフィスや店舗には業務用の床置きエアコンを選びましょう。
床置きエアコンの特徴|オフィスや店舗なら業務用がおすすめ まとめ

天井スペースの制約や高所作業の負担、配管ルートの確保といった課題を抱える現場において、床置きエアコンはおすすめの選択肢です。
特に、業務用は長時間稼働や高負荷環境を前提に設計されており、耐久性や性能面で家庭用より優れています。
オフィスや店舗ならば、あらゆる面で安心して運用できる業務用エアコンを選びましょう。
業務用エアコンの販売実績が豊富な当店では、現場環境に合わせてご提案しています。
無料見積もりも行っておりますので、床置きエアコンの導入を検討している方は、ぜひお気軽にご相談ください。




