業務用エアコンを買取してもらう方法|注意すべきリスクを解説
オフィスや店舗で使用していた業務用エアコンは、買い替えや移転に伴って処分するのが一般的です。
一方で「買い取ってもらうほうがお得なのでは?」と思う方もいるのではないでしょうか。
確かに、業務用エアコンの買取業者は存在しますが、必ずしもお得に売れるとは限らず、さまざまなリスクもあります。
そこで本記事では、買取業者に高く買い取ってもらうポイントや、事前に知っておくべきリスクを解説します。
特に、業務用エアコンの入れ替えを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
業務用エアコンはどこで買取してもらえる?
業務用エアコンの処分を検討する際に「まだ使える機器を廃棄するのはもったいない」と感じる方も多いのではないでしょうか。
取り外した業務用エアコンは、エアコン買取専門業者や厨房機器の買取業者、一部のリサイクルショップなどで買取が可能です。
まずは、それぞれの買取業者の特徴を解説していきます。
業務用エアコンの買取業者
もっとも高額査定が期待できるのが、業務用エアコン専門の買取業者です。
業務用エアコン買取業者は、機種や馬力、年式、設置環境などを正確に評価できる知識を持ち、再販ルートも確保しています。
中には、取り外し工事込みで対応してくれる業者もおり、買い手が見つかりやすい状態や機種ならば、高額での買取も十分に可能です。
業務用エアコンを単体で売却したい場合は、専門業者に依頼するのがもっとも合理的な選択といえるでしょう。
厨房機器・家電製品の買取業者
飲食店の閉店や移転に伴い、厨房機器と併せて業務用エアコンも売却したい場合には、厨房機器や電化製品を専門とした買取業者が便利です。
店舗設備全体をまとめて査定・回収してくれるため、手間がかかりません。
機器の種類に応じて買取額が変動することはありますが、一括対応の利便性は大きな魅力です。
特に、業務用冷蔵庫や製氷機など、ほかの厨房機器と同時に処分したい場合に適しています。
リサイクルショップ
一部の大型リサイクルショップでも、業務用エアコンを買い取ってもらえる場合があります。
地域密着型の店舗であれば、手軽に相談しやすい点もメリットです。
ただし、ショップ側に専門知識がない場合は、査定が正確に行われないリスクもあるため、相場観を把握してから持ち込む、もしくは問い合わせしてみると良いでしょう。
業務用エアコンの買取方法

業務用エアコンを売却したいと思っても、具体的な売却方法が分からず、足踏みしてしまう方も多いのではないでしょうか。
業務用エアコンの買取には、大きく分けて「出張買取」「持ち込み買取」「宅配買取」の3つの方法があります。
それぞれの特徴とメリットを理解して、自分に合った買取方法を選ぶことが重要です。
出張買取
もっとも一般的であり、利用しやすいのが「出張買取」です。
業者が買取先まで訪問し、査定から取り外し、搬出までを一括で対応してくれるため、大型の業務用エアコンに最適な方法といえます。
特に、設置場所が高所であったり、天井埋め込み型だったりする場合、自力での取り外しが困難なため、出張サービスは非常に便利です。
無料見積りに対応している場合もあるため、まずは問い合わせから始めると良いでしょう。
持ち込み買取
自身で取り外し・搬出が可能な状況であれば「持ち込み買取」が選択肢の一つとなります。
店舗に直接持ち込むことにより、その場で査定・現金化が可能です。
できるだけ早く売却したい、現金化したい場合など、スピード重視の方に向いています。
ただし、業務用エアコンは大型かつ重量があり、運搬には車両や人手の確保が必要です。
また、店舗によっては業務用の買取に対応していないケースもあるため、事前に確認する必要があります。
宅配買取
小型の業務用エアコンや、すでに取り外し済みの機器を売却したい場合には「宅配買取」も便利でしょう。
エアコンを業者に送付し、自宅にいながら査定・売却まで完了できる点が魅力です。
ただし、業務用エアコンはサイズや重量があることから、宅配対応の対象外となる場合もあります。
そのため、事前に送付可能かどうか、買取業者に確認することが大切です。
買取してもらいやすい業務用エアコンとは?

業務用エアコンを売却するに当たり「どんな機種が高く売れるのか」「買取対象になる条件はあるのか」といった点が気になる方も多いでしょう。
実際の買取では、機種のスペックや状態によっては、査定額に大きな差が出るケースも少なくありません。
ここでは、買取してもらいやすい業務用エアコンの特徴を解説していきます。
一流メーカー製の高性能モデル
買取市場で高い評価を得やすい業務用エアコンは「ダイキン」「三菱電機」「日立」など、一流メーカー製の高性能モデルです。これらのメーカーは信頼性が高く、パーツの供給体制が整えられています。
また、再販後も安心して使用できるため、中古市場で需要が高い点が特徴です。
特に、省エネ性能に優れたモデルは人気が高く、高額査定につながるケースも見られます。
年式の新しい機種
一般的に、製造から10年以内の機種が買取対象となりやすく、5年以内であれば高額査定のチャンスが広がるでしょう。
これは、年式が新しいほど部品の劣化が少なく、メーカーによる修理対応が可能であることから、再販後のメンテナンス性が高く評価されるためです。
状態が良さも重要ですが、売却を考えるならば、早めの決断が有利に買取を進める鍵となります。
故障がなく見た目がきれい
外観がきれいか、清潔感があるのかという点も、大きな評価ポイントとなります。
業務用エアコンは、設置環境によって油汚れやホコリが付着しやすく、見た目が悪いとそれだけで印象が下がってしまう場合があるためです。
反対に、きちんと清掃されており、パネルに割れや変色がない機種は、内部の状態も良好と判断されやすく、スムーズに再販される傾向にあります。
また、異音が発生しているなど機能面での不具合がないかも重要であり、高く買取ってもらえる可能性が高まるため、事前にチェックしておきましょう。
業務用エアコンの買取相場
業務用エアコンの買取相場は、形状・メーカー・年式・馬力など、いくつかの条件に大きく左右され、一概に「いくら」と断言することができません。
設置からの年数が浅く、信頼性の高いメーカー製であれば、比較的高値がつきやすい傾向にありますが、あくまでも傾向・目安にとどめておきましょう。
また、取り外し工事が必要となるケースが多く、その分の費用が査定額から差し引かれることから、結果的に受け取り額が小さくなる場合もあります。
そのため、家庭用エアコンと比べると、業務用エアコンは高額買取が難しい傾向にある点にも留意しておきましょう。
業務用エアコンを高く買取ってもらうポイント
業務用エアコンを処分するだけでなく、できれば少しでも高く売りたいと考えるのは自然なことです。
ただし、買取額は売却のタイミングや事前準備により、大きく変わります。ここでは、買取価格をできる限りアップさせるために有効な策について、具体的に見ていきましょう。
複数の買取業者の査定を比較する
査定基準や再販ルートは、業者によって異なるため、提示価格に大きな差が出ることも珍しくありません。
複数社から見積もりを取って内容を比較することで、最も高い価格を提示した業者に依頼できる可能性が高まります。
できるだけきれいに掃除しておく
エアコンの外観や内部がきれいに保たれているかどうかは、査定時に大きく影響します。
ほこりや油汚れが目立つと「メンテナンスがされていない=劣化が早い」と判断され、査定額が下がる傾向にあるためです。
特に、飲食店や工場などで使用されていると、汚れがたまりやすいため、売却前にフィルターや外装を可能な範囲で清掃しておきましょう。
きれいに掃除して印象を良くしておくと、買取価格アップにつなげられます。
全ての付属品を揃えておく
リモコンや取扱説明書など、購入時に同梱されていた付属品は、可能な限り全てそろえておきましょう。
付属品が欠品していると、再販時に買い手がつきにくいため、マイナスの査定になる可能性があります。
中でも、業務用エアコンのリモコンは専用品であることが多く代替が難しいため、付属品の有無は査定結果に直接響きます。
小さなパーツも含めて欠品がなくそろっているか、事前に確認しておくことが大切です。
複数台をまとめて売る
エアコン1台のみよりも、複数台をまとめて売却したほうが、業者としては一度に仕入れができて効率が良く、買取価格が優遇される場合があります。
例えば、オフィスや店舗での入れ替え、閉店に伴う一括売却のように複数台を同時に手放す際は、まとめ売りによる価格交渉も可能です。
業者にとっても、運搬コストや人員を一度で済ませられる利点があるため、高額査定につながりやすくなります。
6~7月に売る
エアコン需要の高まる季節を狙うことも、買取価格を上げるために有効です。
例えば、エアコンの需要が急増する6~7月は、在庫を早く確保したい業者が買取に積極的になる傾向にあります。
反対に、冬場は需要が低下し、査定額も下がりやすいです。
そのため、売却を急がない場合は、季節を見計らって依頼するのが賢明でしょう。
厨房機器などと合わせて買い取ってもらう
飲食店や店舗の閉店に伴い、業務用エアコンのほかに厨房機器や什器なども売却する場合は、まとめて査定してくれる業者に依頼するのが効果的です。
まとめて売却することで、出張・搬出コストが下がり、その分査定額に上乗せされやすくなります。
また、店舗丸ごとの買取を得意とする業者であれば、スムーズに手続きが進み、総合的に査定額アップに期待できるでしょう。
業務用エアコンの買取で注意すべきリスク
業務用エアコンを買取に出す際は、手続きや取り外しに伴うリスクを正しく理解しておくことも重要です。
知識のないまま業者に依頼したり、自分で対応したりとすると、思わぬトラブルに発展する可能性があります。
ここでは、業務用エアコンの買取に関して、注意すべきリスクを解説していきます。
自力で取り外すのは困難
業務用エアコンは、家庭用エアコンと異なり、配管や電源などの配線関係が複雑になりやすいほか、取り外しには高所作業を伴う場合もあります。
そのため、専門知識がないまま工具を使って撤去を試みると、室内機や配管を破損させてしまう、または感電や事故の危険もあるため注意が必要です。
自力で取り外すのは困難と考え、専門業者に安全かつ丁寧に撤去してもらいましょう。
無許可業者に注意
買取や撤去を請け負う業者の中には、必要な許可や資格を取得せずに営業している「無許可業者」が存在します。
特に、フロンガスの取り扱いには「第一種フロン類充填回収業者登録」が必要であり、未登録の業者に依頼すると、法的なトラブルに巻き込まれるリスクがあるため要注意です。
見積りを依頼した買取業者について、古物商許可の有無や、冷媒回収の資格を保有しているかどうか、契約する前に確認するようにしましょう。
悪徳業者に注意
業者の中には、見積もりをせずにいきなり作業を始めたり、取り外し作業が雑で建物を傷つけたりする悪徳業者も存在します。
後から高額な作業費を請求する、搬出時に壁や床を破損しても責任を取らないといったケースもあるため、業者へ依頼する際は注意が必要です。
トラブルを避けるためにも、作業前に詳細な見積りを取って確認するほか、良い口コミや実績のある業者を選ぶことが重要です。
業務用エアコンの入れ替えなら正規ルートが安心
業務用エアコンの入れ替えに際して、古い機器を売却してコストを抑えようと考える方も多いかもしれません。
しかし、実際には古い機種だと高値がつきにくく、取り外し費用を含めると赤字になるケースもあります。
また、中古エアコンへの入れ替えを提案されることもありますが、保証がなかったり、想定よりも早く故障したりするリスクがあるため、注意しなければなりません。
業務用エアコンの入れ替えを検討するならば、実績豊富な専門業者に相談し、正規ルートで新品を導入するのが、もっとも安心で確実な選択肢となります。
業務用エアコンを買取してもらう方法|注意すべきリスクを解説 まとめ
業務用エアコンの買取は、専門業者やリサイクルショップを利用すると処分費用を抑えられる一方、業者選びにはリスクも伴います。
また、少しでも高く売却するには、複数業者の見積り比較に加え、日頃からの清掃・メンテナンスも必要です。
さらに、古い機種は高値がつきにくく、思ったほど利益が出ないケースも少なくありません。
そのため、入れ替えを検討しているならば、安心できる専門業者に相談し、正規ルートで新しい機種と交換するのがおすすめです。
トラブルやリスクを避けることで、結果的にコストを抑えられるでしょう。
業務用エアコンの販売実績と工事の経験が豊富な当店では、安心して入れ替えできる体制で導入をサポートいたします。
入れ替えや新規導入を検討しておりましたら、まずは一度、当店までご相談ください。




