業務用エアコンの修理費用相場はどのくらい?買い替えを判断するタイミングも解説
業務用エアコンの調子が悪く、修理か買い替えか迷っている方や、修理費用の相場を知りたい方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、業務用エアコンを修理するタイミングや費用相場、修理を依頼する前にチェックしておきたいポイントを解説します。
修理と買い替えで判断に迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
業務用エアコンの修理・買い替えを判断するタイミング
業務用エアコンが故障した場合、「修理」と「買い替え」のどちらを選択するか、その判断は状況によって異なります。
まずは、設置からの年数や故障内容を踏まえ、判断するポイントを分かりやすく解説していきます。
購入して1年以内なら修理する
業務用エアコンを設置して1年以内ならば、買い替えるよりも修理したほうが安くなるケースが一般的です。
通常、購入すると1年間のメーカー保証が付いているため、無料で修理してもらえる可能性があります。
無料修理の範囲外の内容でも、まだ製品が新しいことから、安価で修理を受けられる場合もあるでしょう。
ただし、メーカーごとに保証内容は異なり、間違った使い方をしている場合は、高額な修理費用がかかるケースがあります。
また、状況によっても修理内容や費用は異なるため、一度業者に現状を確認してもらいましょう。
購入して10年以上経過しているなら買い替える
業務用エアコンを購入して10年以上経っている場合は、買い替えを検討することをおすすめします。
メーカーによっても異なりますが、エアコンの部品保有期間は、基本的に製造打ち切り後9~10年間です。
代替えの部品を用意して修理できるケースもありますが、通常の修理代より高額になってしまいます。
業務用エアコンの最大手メーカー「ダイキン」が行った調査によると、エアコンの買い替え時期は「7~10年以内」が最多となっています。
一般的に、エアコンの寿命は10年程度と言われていることからも、購入して10年以上経過しているならば、買い替えを検討しましょう。
参考:ダイキン工業|業務用エアコンが故障した?修理と買替えどっちがいいの?
チェックポイントと対処法
コンプレッサーが故障したら買い替える
業務用エアコンのコンプレッサーが故障したら、買い替えを検討するタイミングです。
コンプレッサーはエアコンの心臓部ともいえる装置で、部品代・修理代が高めになるケースは少なくありません。
具体的な費用はメーカーや機種によって異なりますが、最新のエアコンが省エネ性に優れていることもあり、費用対効果を考えると買い替えたほうがお得なケースもあります。
迷った場合には、どのくらいの修理代になるのか、業者に見積もりしてもらいましょう。
業務用エアコンの修理を検討すべき4つの症状
業務用エアコンに不具合が発生したときは、修理や買い替えを検討すべきサインかもしれません。
業務用エアコンがどのような状態になったら修理すべきなのか、注意したい4つの症状を解説していきます。
1.冷房や暖房が効きにくくなった
冷房や暖房が以前より効きにくくなった場合は、故障している可能性があります。
修理が可能な状態なのか、専門業者に確認してもらいましょう。
特に、冷媒が漏れているといった深刻な状態だと、寿命を迎えている場合も考えられます。
買い替えも選択肢に入れながら、業者へ相談すると良いでしょう。
2.異音・異臭がする
異音が気になりだした場合、室外機のコンプレッサーや室内機の送風ファンの不具合が考えられます。
症状がひどくなる前に、専門業者に相談しましょう。
また、異臭がする場合は、室内機の内部にカビが発生しているかもしれません。
故障ではないものの、一度点検して原因を調べてもらいましょう。
3.室内機から水漏れしている
業務用エアコンが古くなると、ドレンホースが目詰まりし、室内機から水滴がポタポタと落ちてくることがあります。
長期間にわたって汚れやゴミがドレンホース内部に蓄積し、水が排出されず、逆流・漏水するケースがあるためです。
そのまま放置すると、天井材や壁材を汚すばかりか、より深刻なトラブルや故障につながる恐れもあります。
4.漏電ブレーカーが頻繁に落ちる
頻繁に漏電ブレーカーが落ちるならば、故障している可能性があります。
漏電ブレーカーとは、配線機器からの電気漏れを検知すると、回路を遮断する安全装置です。
漏電ブレーカーが落ちる原因として、業務用エアコン内部の部品の腐食や破損、配線の劣化などが考えられます。
業務用エアコンを修理依頼する前にチェックすべきポイント
業務用エアコンの調子が悪いからといっても、故障とは限りません。
自分で点検できる方法もありますので、業者へ修理を依頼する前に、以下のポイントを確認しておきましょう。
室外機の周りにモノがないか
室外機の周囲にモノが置かれていると、吹出口を塞いでしまい、冷暖房の効きが悪くなります。
もし、運転中にすだれやカバーで覆っているならば、取り外してください。
また、室内機の吸気・排気を妨げないためにも、周辺にモノを置かず、通気性を確保することが大切です。
フィルターが詰まっていないか
フィルターに汚れやホコリが詰まっていると、業務用エアコン本来の能力を発揮できません。
店舗や工場で使用している場合は、油や煙、水蒸気による汚れで目詰まりしている可能性があります。
そのまま放置すると、室内機の熱交換器にまで汚れが付着し、自分ではメンテナンスできない状態になりかねません。
そのため、こまめにフィルターを掃除し、良好な状態を保ちましょう。
リモコンが壊れていないか
業務用エアコンの電源が突然入らなくなった場合は、リモコンが壊れているケースが考えられます。
まずは新品の電池に交換の上、再操作してみましょう。
それでも作動しないならば、エアコン本体の応急運転ボタンで動作確認が可能です。
また、リモコンの液晶ディスプレイにアルファベットや数字のエラーコードが表示されているか、チェックしておきましょう。
エラーコードをメーカーに問い合わせれば、電源が入らない原因が分かる場合があります。
霜取り運転中ではないか
冬場は室外機に霜が付きやすく、霜降り運転していると暖かい風が出てきません。
しばらく待てば通常運転に切り替わりますが、動作しなければ故障を疑いましょう。
【種類別】業務用エアコンの修理の費用相場
業務用エアコンの修理費用次第では、買い替えを検討したほうがお得なケースがあります。
故障した箇所によって修理費用の目安が異なるため、およその相場を確認しておきましょう。
冷媒ガス漏れによる故障
冷媒ガス漏れの特定には圧力を加えながら監視する「耐圧試験」が必要で、10万円以上の修理費用がかかるケースがあります。
機種や状態によって費用は変動するため、現地調査が必須です。
コンプレッサーの故障
コンプレッサーは、エアコンの重要な部品の一つであることから、修理費用は10万円以上の高額になるケースも少なくありません。
機種や状態によっては、より高額となる場合もあるため、見積もりしてもらった上で、修理か買い替えか慎重に検討しましょう。
ファン・ファンモーターの故障
業務用エアコンのファンやファンモーターは、風量や冷却効果を調整するために欠かせない部品です。
コンプレッサーの故障と比較すると、中程度の修理であり、10万円未満が相場の目安になります。
熱交換器の故障
熱交換器は、エアコンの冷媒を冷却するのに必要な部品です。
コンプレッサーと同様、重要な部品であり、修理費用は10万円以上になるケースがあります。
業務用エアコンの修理費用相場 まとめ
業務用エアコンは、家庭用と比べて複雑な構造であり、修理費用も高額となる傾向があります。
特に、古いエアコンは、修理よりも買い替えたほうがコストを抑えられる場合もあるため、費用対効果を十分に考慮して判断しましょう。
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