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【業種別】業務用エアコンの馬力・選び方4つのステップ

【業種別】業務用エアコンの馬力・選び方4つのステップ

業務用エアコンの選定において、もっとも重要なのが「馬力(能力)」です。
冷房や暖房の効きが悪い、すぐに壊れる、電気代が高すぎるといった場合、設置環境に対して適切でない馬力を選んでしまっている可能性があります。

特に業務用エアコンは、オフィスや店舗など、業種ごとに必要とされる冷暖房の負荷が大きく異なるため、馬力を選択する際は注意が必要です。

そこで本記事では、業種別に業務用エアコンの馬力の目安や選び方をご紹介します。
また、条件に応じて1ランク上げるべきケースや、最終的な判断フローもステップ形式で分かりやすく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

  1. なぜ業務用エアコンは馬力選びが重要なのか
  2. 業種別|業務用エアコンの馬力・選び方
  3. 業務用エアコンの馬力を1ランク上げるべき条件のチェックリスト
  4. 業務用エアコンの馬力を判断する4つのステップ
  5. 【業種別】業務用エアコンの馬力・選び方4つのステップ まとめ

なぜ業務用エアコンは馬力選びが重要なのか

業務用エアコンの適正な「馬力」は、部屋の広さだけでなく、さまざまな要素によって変わります。
馬力選びを間違ってしまうと、快適性を損なう上に、無駄な電気代もかかるため注意しましょう。

ここでは、なぜ業務用エアコンは馬力選びが重要なのか、選定を誤ったときに起こりやすい代表的なリスクについて、3つに分けて解説していきます。

冷暖房能力の不足を防ぐ

業務用エアコンの馬力が足りないと、冷えにくい・暖まりにくいといった状態を招きます。
能力が不足している場合、設定温度まで到達せず、長時間運転しても効きを感じられません。

例えば、同じ広さでも高天井だったり、発熱機器が多かったりする環境では、負荷が増えて想定よりも能力不足になりやすくなります。
冷暖房が効かず、業務に支障が出る状態を避けるためにも、空間の条件に合わせて馬力を選びましょう。

無駄な電気代を節約する

業務用エアコンの馬力を誤って選ぶと、無駄な電気代がかかってしまいます。
例えば、設定温度に届かず最大能力運転が続いた場合、結果として消費電力が増えてしまうのです。

一方、必要以上に大きい馬力であっても電気効率が悪くなり、無駄な消費電力につながる場合があります。
特に「とにかく馬力が大きければ安心」と考えて選ぶと、過剰な運転となりやすいケースがあるため注意してください。

故障を防いで長く使う

現場の状況に適した馬力は、故障リスクの抑制につながります。
能力不足のまま無理な運転を続けると、エアコンの心臓部であるコンプレッサーに負荷がかかり、寿命を縮めて故障の原因となりかねません。

特に、最大出力のフル稼働で負担をかけすぎると、不具合につながる恐れがあります。
快適かつ効率的に、長く業務用エアコンを使い続けるには、導入時に適正な馬力を見極めることが重要です。

業種別|業務用エアコンの馬力・選び方

業種別|業務用エアコンの馬力・選び方

業務用エアコンは「業種」と「広さ」の組み合わせにより、必要な能力(馬力)の目安が変わります。
同じ面積でもオフィスや飲食店、小売店などでは、環境によって適正な馬力が異なるのです。
ここでは、業務用エアコンの馬力の選び方について、主な業種別に見ていきましょう。

オフィス・事務所

オフィスや事務所は、はじめに以下の表から広さに適した馬力を選び、次に人数やOA機器の発熱量で上振れを判断すると、適切な馬力を選びやすくなります。 中でも事務所は、人の体温や機器の熱で室温が上がりやすい傾向にあるため、迷ったときはレンジの下限ではなく、上限寄りで考えると失敗を防げるでしょう。

馬力 広さの目安(冷房時) p形表記
1.5馬力相当 17~38㎡ p40形
1.8馬力相当 20~43㎡ p45形
2馬力相当 22~48㎡ p50形
2.3馬力相当 24~53㎡ p56形
2.5馬力相当 27~60㎡ p63形
3馬力相当 35~76㎡ p80形
4馬力相当 49~107㎡ p112形
5馬力相当 61~133㎡ p140形
6馬力相当 70~152㎡ p160形
8馬力相当 97~213㎡ p224形
10馬力相当 122~267㎡ p280形

ただし、会議室が多い、複合機やサーバー機器がある、窓面が大きいなどの条件が重なると、効きが悪くなる可能性があります。
そのため、広さだけで決めず、発熱要因を考慮した上で、適切な馬力を選ぶことが重要です。

飲食店

飲食店は、調理による熱で温度が上がりやすく、同じ面積でも必要な馬力が大きくなりやすい業種です。 まずは広さをチェックし、厨房からの熱や蒸気が客席に回り込むか、熱源が客席に近いかなど、熱の出方も加えて判断しましょう。

馬力 広さの目安(冷房時) p形表記
1.5馬力相当 11~21㎡ p40形
1.8馬力相当 12~24㎡ p45形
2馬力相当 14~26㎡ p50形
2.3馬力相当 15~29㎡ p56形
2.5馬力相当 17~33㎡ p63形
3馬力相当 22~42㎡ p80形
4馬力相当 30~59㎡ p112形
5馬力相当 38~74㎡ p140形
6馬力相当 43~84㎡ p160形
8馬力相当 61~118㎡ p224形
10馬力相当 76~147㎡ p280形

飲食店で小さめの馬力を選んでしまうと、ピークタイムに最大能力運転が続いて電気代が膨らんだり、冷房の立ち上がりが遅く感じたりしやすくなります。
反対に、必要以上に大きい馬力も効率面で無駄が出るため、調理の熱・換気量・客席と厨房の距離感などの条件を考慮しながら選びましょう。

美容院・ヘアサロン

美容院・ヘアサロンは、お客様が長時間同じ位置に座る場面が多く、風当たりや温度ムラへの配慮が欠かせません。
また、ドライヤーやパーマ機などの熱源も多いため、まずは広さに対する馬力の目安を基準にしつつ、暑い・寒いと感じやすい席が出ないか、具体的にイメージして選ぶと失敗を防げます。

馬力 広さの目安(冷房時) p形表記
1.5馬力相当 14~17㎡ p40形
1.8馬力相当 16~20㎡ p45形
2馬力相当 17~22㎡ p50形
2.3馬力相当 19~24㎡ p56形
2.5馬力相当 22~27㎡ p63形
3馬力相当 28~35㎡ p80形
4馬力相当 39~49㎡ p112形
5馬力相当 48~61㎡ p140形
6馬力相当 55~70㎡ p160形
8馬力相当 77~97㎡ p224形
10馬力相当 97~122㎡ p280形

ドライヤーを複数台同時に使う時間帯がある店舗は、体感温度が上がりやすく、広さの目安の下限で選ぶと効きが弱くなる可能性があります。
また、奥に長い、個室がある、シャンプーブースが区切られているなど、空気が回りにくい間取りも温度ムラの原因となりがちです。

小売店・物販店

小売店・物販店は、売場全体をムラなく空調できるかがポイントになります。 広さの目安で馬力をチェックした上で、出入口の開閉が多い、窓面が大きいといった外気の影響が強い条件がある場合は、小さめの馬力を選ばないように注意しましょう。

馬力 広さの目安(冷房時) p形表記
1.5馬力相当 22~25㎡ p40形
1.8馬力相当 25~28㎡ p45形
2馬力相当 28~31㎡ p50形
2.3馬力相当 31~35㎡ p56形
2.5馬力相当 35~39㎡ p63形
3馬力相当 44~50㎡ p80形
4馬力相当 62~70㎡ p112形
5馬力相当 78~88㎡ p140形
6馬力相当 89~100㎡ p160形
8馬力相当 97~145㎡ p224形
10馬力相当 122~181㎡ p280形

物販店では、人の出入りが多いほど外気が入り込み、冷暖房負荷が上がりやすくなります。
特に、自動ドアの開閉頻度が高い立地や、ガラス面が大きい路面店は注意が必要です。

さらに、レジ周りや入口付近などの箇所は、局所的に温度差が生まれやすいエリアであるため、売場のどこを基準にするかを決めてから馬力を選ぶと良いでしょう。

業務用エアコンの馬力を1ランク上げるべき条件のチェックリスト

業務用エアコンは、同じ面積でも条件によっては1ランク上げる必要があります。
同じ面積だったとしても「室内で発生する熱」と「外から入り込む熱」が増えるほど、必要な馬力が上がるため、注意しなければなりません。

以下のチェックリストへ、1ランク上げるべき条件をまとめました。

チェック項目 なぜ馬力が上がりやすい? 代表例
厨房の熱源が強い 火や熱源の放熱で室温が上がり続ける ガスコンロ、フライヤー、オーブン、鉄板調理
OA機器が多い 機器の発熱が積み上がる PC台数が多い、サーバー、複合機
天井が高い 冷やす空間が増える 天井高が標準より高い、吹き抜け
ガラス面が大きい 日射で室温が上がりやすい 大きな窓、ショーウィンドウ、西日
出入口が多い・開閉が頻繁 外気が入り、冷気が逃げやすい 人の出入りが多い店舗、搬入口がある

また、設置条件を踏まえた負荷計算も、馬力の最終判断で役立ちます。
以下は「冷房時に1㎡当たり何W分の冷やす力(冷房負荷)が必要か」という目安です。

  • 一般商店:160~180W/㎡
  • 理美容院:230~290W/㎡

参考:ダイキン|容量(馬力)から選ぶ

例えば、一般商店の160~180W/㎡で計算する場合、50㎡の店ならば「50㎡×160〜180W/㎡=8,000〜9,000W(=8.0〜9.0kW)」が冷房能力の目安となります。

業務用エアコンの馬力を判断する4つのステップ

業務用エアコンの馬力を判断する4つのステップ

業務用エアコンの馬力選びは、広さだけで決めると失敗する場合があります。
業種・店内の熱・外気の影響など、状況を考慮しながら馬力を選択しなければなりません。

ここでは、業務用エアコンの馬力を適切に選ぶための手順について、4つのステップで解説していきます。

ステップ1:業種を選ぶ

はじめに、業種を確認しましょう。
同じ面積でも、一般事務所と一般商店、飲食店では適正な馬力の目安も異なります。

例えば、前述の早見表を見てみると、小売店では3馬力相当が44~50㎡の広さに対応しているのに対し、美容院では同じ3馬力相当でも28~35㎡が目安です。

まずは、上記の早見表を参考に、自社の使い方に近い業種を確認してください。

ステップ2:面積(㎡/坪)で目安馬力を仮決めする

次に、空調したい面積から目安の馬力を仮決めします。
早見表のP形と馬力相当、冷房時の広さの目安を確認してください。

ただし、この段階では確定ではなく、おおまかに候補を絞るのが目的です。

ステップ3:個別の条件に合わせて1ランク上げるか検討する

現場の条件によって負荷が増えそうならば、1ランク上の馬力も視野に入れます。
室内で熱が増える要素と、外から熱が入りやすい要素から判断してください。

上記のチェックリストにあるように、以下のような条件に当てはまるのかをチェックしましょう。

  • 厨房などに強い熱源がある
  • PCやサーバー、複合機などのOA機器が多い
  • 天井が高い、吹き抜けがある
  • ガラス面が大きい、日射が入りやすい
  • 出入口が多い、開閉が頻繁

条件に合わせて1ランク上の馬力を選んでおけば「効かないかも」という不安を減らせます。
反対に、1ランク下げると失敗しやすいため、自己判断での過度なダウンサイジングは避けましょう。

ステップ4:無料の現地調査で最終確定する

最後に、業者の現地調査で馬力を最終確定します。
現場の状況によって選定するメーカーや機種も変わってくるため、目安表だけで決めず専門業者に相談しましょう。

例えば、現地では以下のように、面積と業種だけでは判断できない条件を確認します。

  • 熱源
  • 日射
  • 出入口
  • 天井高
  • 設置位置

なお、当店では、現地調査に基づいて最適な機種選定と設置場所を提案しております。
業務用エアコンの新規導入や、買い替えで馬力選びにお悩みでしたら、ぜひ一度ご相談ください。

【業種別】業務用エアコンの馬力・選び方4つのステップ まとめ

業務用エアコンの馬力選びは広さだけでなく、店舗やオフィスの条件に応じて補正し、最後に現地調査で確定することが重要です。

冷暖房の効きが悪い、光熱費が増えた、早く壊れてしまうといった失敗を防ぐためにも、今回ご紹介した目安表やチェックリストを活用して正確に判断しましょう。

業務用エアコンの販売実績が豊富な当店では、馬力選定をサポートする無料の現地調査見積もりを実施しています。
設置場所の条件や用途に応じて、最適な機種と設置方法をご提案いたしますので、業務用エアコンの導入や入れ替えをご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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